収納格言

収納格言(91~100)

なぜ片付かないか、片づけるとどんないいことがあるかが分かる収納格言。
「収納のコツ」の何たるかが会得できるかもしれません。

第九十一条 「収納とダイエットは同じ」

収納マンはダイエットをしたことが無いのでさほどよく知りませんが、周りのダイエットで悪戦苦闘している人を見ていて、ダイエットが収納と似ていると思うことがあります。
例えば、「これさえ飲めば、いくら食べても痩せれる!」とか「お昼の番組で勧めていた!」なんていうダイエット食品や自然食品がありますが、それを飲むだけで痩せたという人は本当に少ないのではないでしょうか?
収納でも、便利な収納グッズだけで根本的に解決することはまず無いですよね?ダイエットが地道な栄養管理と運動で為せる業であるように、収納も地道な分別作業と考えによって出来るものです。

第九十二条 「収納上手は素肌美人」

残念ながら、収納が上手くなれば美人になれるという意味ではありません(笑)収納が上手な人は素肌美人に似ているという意味です。
化粧で塗り固めた顔は美人ですが、化粧なくしてその美しさを保てません。収納でも、素敵な家具でうまくボロを隠せば表面的には素敵に見えますが、文字通り蓋を開ければボロが出ます。
化粧で塗り固めるテクニックを習得するよりも、健康になれる環境を作ることによって薄化粧でも美しくなれるはずです。同様にくだらない収納テクニックを身に付けるよりも、モノとの付き合い方を見直すほうが大切です。

第九十三条 「数値化で上手に収納」

収納マンも数学は苦手ですが(笑)、ともすれば抽象論、曖昧模糊になってしまいがちな収納も、数字に落とし込むことで明確化出来るというものです。簡単なところで言えば、例えば「ここを1時間で出来る範囲で片付けよう」とか、「このすき間は○○mmある」とか。数値化できるポイントは出来るだけ数字に置き換えて考える。収納グッズにも耐荷重性能なんて数字がありますし、数値化なくして効率的な収納は出来ません。

第九十四条 「メジャー無くして収納無し」

収納と数字が切り離せないことは前回もお話しましたが、メジャーを常に使って空間を数値化することも重要です。収納グッズを買うときは特に重要。突っ張り棒を正しく設置するときなんかも必須ですね。必ず、mm単位で測ること。これさえ習慣付けられれば、もっと損をせずに収納が出来ます。

第九十五条 「収納のコツは一元化」

収納の最もシンプルな方法は、まず分けること、そしてまとめることです。例えば洋服。収納スペースの大きさや服の種類にもよりますが、原則として一箇所にまとまっていたほうが管理しやすいですよね。食品や日用品のストックも同じ。
要るモノ要らないモノを分別し、使用頻度別に分け、似たもの同士をくっつけてやり、モノの家を決めてやる・・・・・収納は実にシンプルです。

第九十六条 「収納パニック、書けば解決」

何事もそうですが、頭の中だけで問題解決の方法を探ろうとすればパニックになりがちです。ちょうど、暗算で答えが出せないときに紙に書いて計算するように、問題点を整理するには紙に書いてみるのが一番。
また、「どこに何があるか?」分からないようにならないようにするためにも、収納スペースごとに収納スペースの「地図」を作成して貼っておくのも一つの手。

第九十七条 「収納とはモノの統治」

収納とは、あなたやその家族がモノの支配者となり、ルールを以って統治することです。モノを統治できなければ反乱が起き、支配関係が逆転します。モノがあなたを支配してしまう、あなたの家の中なのにあなたがしたいように出来なくなるのです。
ホテルの一室のようにモノが無い部屋で暮らしたいと思い、モノが無くても生活が出来ることを知っているはずなのに、モノを持ちすぎてモノに支配されてしまう。
もう一度、モノの主人が誰かを確認し、ルールを整えましょう。

第九十八条 「対話なくして収納なし」

2人以上の家庭では、共同で管理するモノが増えます。モノ同士はコミュニケーションを取ることは出来ませんので、人間同士がコミュニケーションを取っていかなければうまく収納できないというか、モノを散らからないように管理したり、出し入れしやすい状態に保つことは出来ません。
問題の家族が大人でも子供でも、根気強くコミュニケーションを持ち続けなければ、問題は解決できません。お互いに思いやりの気持ちを持って対話することが解決への最短の道です。

第九十九条 「収納はあるものを使うべし」

収納は機能性の向上を図ると共に、損をしないために行う行為です。ですから、お金を使ったり、次から次へと収納グッズという「モノ」を家に持ち込んだりしてはいけません。収納グッズを買わない、持ち込まないだけでなく、まずあるものを使えないか、こっちの部屋からあっちの部屋に移動してそこに入れるモノをチェンジできないか考えるなどはもちろん、その前に押入やクローゼットなど作り付け家具に出来るだけ収めることを考える、このことが重要です。

第百条 「モノの収納より心の収納」

収納のお仕事を通じてこれまでたくさんの御宅を拝見し、たくさんの方にお会いしてきましたが、結局、良い収納のために必要なのは、収納グッズでも、収納テクでもなく、考え方なんですね。モノに接する態度や自分の生き方、家族への気持ち・・・・そういった心の中にあるものです。
収納で困ってらっしゃる御宅は、モノをどうこうする前に、自分自身や家庭の中での問題を抱えていることが多く、それが「モノが散らかった状態」となって表れているに過ぎないと強く感じます。
まず自分の抱えている収納以外の問題を解決するのも大事ですし、逆に収納の問題をまず解決すれば収納以外の問題も解決の方向に向かいやすいと思います。いずれにせよ、まずは心を落ち着かせて、よく考え、冷静になることが大事だと思います。

Ver.7.0 Copyright(c) 2002-2016 cbex All Rights Reserved.