収納格言

収納格言(21~30)

なぜ片付かないか、片づけるとどんないいことがあるかが分かる収納格言。
「収納のコツ」の何たるかが会得できるかもしれません。

第二十一条 「収納は破壊することから」

メルマガ「プロが教える!目からウロコの収納術」を読んでる方はよくご存知のことと思いますが、片付けの基本である分別作業の前に、まずそこにあるモノを全て出すことから収納は始まります。政治の世界でも改革は破壊から始まるなどと言われますが、収納の世界でも同じです。
収納グッズを先に買ってきたり(基本に忠実でない)結構大雑把な性格の収納マンでも、まず全部出す、というのは必ずキッチリ実行します。この収納格言などで言っている様な収納のロジック的な部分は、「そんなこと分かってるよ~」と思われがちですが、実際やっていない方も多いようです。「分かってるけどやらない」と「分かってない」は同じです。まず騙されたつもりでキッチリやってみてください。その意味が絶対分かるはずです。

第二十二条 「分別のルールを決める」

収納の基本は分別作業にあると言うことは皆さんよくご存知でしょうが、要・不要の分別、使う頻度順の分別、いずれもルールを事前にハッキリしておかないと、一つ一つ分けるのに時間がかかりますし、ストレスになってきて途中で止めてしまいます。片付けている途中で別のことを始めたり、逃避行動に出てしまうのも当然です。
モノによって、人によって、分別基準は様々ですが、これを決めずに片付けに着手することは、野球のルールを知らないで試合を始めようとするのと同じことです。使う頻度はある程度自分で分かると思いますが、要・不要の判断は、難しく考えるよりも「過去2年間使ったかどうか」、これだけに的を絞って分別すれば良いだけです。細かいルールを知らなくても投げて打って捕ってという流れが分かっていれば何とか野球が出来るのと同じです。

第二十三条 「収納はコスト意識を持って」

最近、エコロジー商品が普及してきています。しかしこれは、単に環境への関心が高まっているからだけではなく、エコロジー商品を使うと得するからというのもあります。例えば車がそうですね。燃費が良くなります。
収納も立場は同じようなものです。最近、注目されていますが、これも得をしないと意味がありません。しかしここで、注意して欲しいのは「得」というのは人によってその尺度が違うということ。収納の雑誌などでは牛乳パックなどの廃物利用で「得」するというのですが、忙しい方なら時間がかからないのが一番の「得」、買えるものなら買ったほうがいいわけです。また、特に重量物を片付ける収納棚などを作る場合、これも買ったほうが安く上がることが多くなります。
お金だけでなく、時間、労力(技術)などのコストもよく考えて収納方法を考えましょう。

第二十四条 「収納は決めることから」

片付けるには気合が必要です。片付けようと思ったら、まず「いつ」始めるか決めます。決心が出来たら、次は「どこ」を「何時間」かけて片付けるか、無理の無い範囲で決めます。それまで決まったら、今度は「分別の基準」を決めます。ここが一番厄介かもしれませんが、分別の基準をハッキリ決めておかないと、モノを減らすことも、使い勝手が良いように並べ替えることもできません。仮に出来たとしても、一品一品モノをチェックするときの判断に時間がかかってしまい、効率的でなくなってしまいます。だから片付けを始める前には必ず「決める」ことが重要なのです。

第二十五条 「モノの個性を知って収納」

同じ人間でも個性があるように、モノにも個性があります。「収納する」ということはモノを片付けることですから、モノの個性を良く分かってあげないと、上手に収納できません。
例えば、本。どういう個性を持っているかというと、重い、硬い、大きさがバラバラ、でも同じくらいの大きさのものも多い、雑誌なら自立せず傷みやすい、毎日読むものばかりではない、むしろ一度読んだらほとんど読まないものが多い、などです。
個性が分かってから片づけを始めると、「これは重いから、上のほうには置かないほうがいいな」とか「よく読むものだけ手近に置いて他は別の部屋に持っていこう」などといった片付け方が見えてくるのです。

第二十六条 「必要なモノだけ手近に収納」

必要なモノが手近にある-----これが一番収納で大事なことで、かつメリットを一番実感できることだと思いますが、これが実践できていないと思われる方も多いハズ。
これが実践できていないと思う理由は、まず必要度=使用頻度が明確でないことが最大の原因です。本当に必要なモノだけ手近に置かなければならないのに、何でもかんでも手近に置こうとしていませんか?その結果、本当に必要なモノが、あまり必要でないモノの陰になったり、それらに埋もれていませんか?
本当に必要なモノが取り出しやすい状態をキープできれば、不思議と全体が片付くものです。

第二十七条 「収納は優先順位が大切」

まず、当たり前の話をします。全てのモノを手の届くところに置いたり、出し入れしやすい状態にすることは出来ません。また、生活動線を確保しすぎたり、窓面積を広くしすぎると、家具を置いたりするスペースがなくなってしまいます。
つまるところ、「だからバランスが大事です」と言ってしまうと、経験やセンスが無いと片づけが出来ないということになってしまいますが、「優先順位を決める」なら、経験もセンスも必要なく、誰にでも出来ますね。
例えば、最近のマンションだと、キッチンから洗面脱衣所に抜けられるように通路が確保されていて、そのためにキッチンの収納スペースがほとんど無い状態になっている場合があります。この場合、収納量を増やしたいなら、その通路をふさいで収納スペースにすれば、洗面脱衣所に行くには2mほど移動距離が伸びますが、問題が解決する場合もあります。

第二十八条 「収納は安全第一」

ちょうど新潟で大きな地震があったところですが、最近は収納マンが収納のアドバイスに行く御宅でも、地震のことを気にされる方が多くなっています。モノや家具は家の中では凶器に変わる危険性がありますから、地震だけでなく、安全にはことさら気をつけなくてはなりません。
TV番組や雑誌の収納や模様替えの特集では、すのこで棚を作る、カラーボックスを天井まで積み上げるなど、見た目や手軽さだけを強調したようなことばかり紹介されています。
他方で、手前味噌ではありますが、「収納市場」では、まず安全性ありきで収納グッズを選んでいます。効率良く、安くで収納するのは、楽しいし、得することですが、この際、家の中の「安全収納」チェックをしてみましょう。

第二十九条 「捨てる収納は大間違い」

モノが少ないと収納に困るはずがありません。ですが、捨てれば片付くかというと、そういうものでもありません。逆に、よく捨てる人は家に持ち込んでもすぐに捨てればいいと考えて、モノが増えてしまう場合もあります。お金と同様、モノも出入りが激しくないほうが安定しますから、それに越したことはありません。
大事なのは「分ける」ことです。いるモノといらないモノに分けた結果、いらないのであれば捨てるなり、リサイクルするなりしてもらえばいいだけです。また、収納スペースが余っているなら、頑張って捨てる必要はないと思います。モノを管理しているのはあなた自身ですから、自分のルールで分別すればいいのです。

第三十条 「収納スペースは多いほど良い!?」

最近の収納ブームもあって、収納スペースのたくさんある家が普及してきました。この収納スペースを有効活用できている方ももちろん多いのですが、ほとんどの方が使いこなせていないのが実情です。その理由は、(1)適材適所にモノが配置できない、(2)「収納」ではなく「死蔵」している、(3)スペースは確保したが何を入れるか決めていなかった、などです。
また、隙間をトコトン利用して収納スペースを広げようとする人、コレも問題です。家具などの上の場合、まず重いモノは置けませんし、落ちてくると危険なモノを置くのも問題です。また、家具と壁との隙間などにモノを詰め込むと、通気が悪くなり、家具や壁紙を傷める恐れがあります。

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